はじめに

便利な無線LANですが、2.4GHz帯を使う11b/g方式は元々利用可能な無線チャネルが少ない(他のチャネルと重なり合わないチャネルは3つのみ)のに加え、一般家庭への無線LAN機器の普及により、都心や市街地では使い物にならない状況になってきています。
代替策として、チャネルに余裕がある5GHz帯を使う11a方式が使うやり方がありますが、こちらは11b/g方式を使うのに比べ、ちょっとだけ手間が多いようです。

このページでは、FreeBSDで11a方式を使って無線LANに接続する方法について説明します。

このページで使っている機材

このページの内容は、ThinkPad R50eのCARDBUSに、BUFFALO WLI-CB-AMG54とI/O DATA WN-WAG/CBを刺して確認しています。
WLI-CB-AMG54とWN-WAG/CBはいずれもAtherosのチップを搭載しており、対象のFreeBSDではathドライバで認識されます。

「/etc/rc.conf」への追記

「/etc/rc.conf」に以下の記述を追記し、wlanデバイスを作成し、ifconfigで設定します。
「ath0」の部分は、お使いのデバイスに適宜読み替えてください。

「/etc/rc.conf」への追記
wlans_ath0="wlan0"
ifconfig_wlan0="mode 11a country JP WPA DHCP"

ifconfig_wlan0=以降の記述は、ifconfigコマンドに引き渡されるパラメータです。
「mode 11a」は無線方式を11aに固定するための記述です、また「country JP」は日本国内で利用可能な11aのチャネルを指定するための記述です。

利用可能な国コードは、「/etc/regdomain.xml」に記載されていますので、海外で利用される場合などはこちらをご確認ください。
このファイルには、各国の法律に基づき利用してよい無線チャネル(周波数帯)や出力などが記載されています。

「country JP」を指定しないと、athドライバでは日本の旧周波数帯の11aチャネルで接続に行くようで、一切の接続ができませんでした。

「/etc/wpa_supplicant.conf」の新規作成/追記

「/etc/wpa_supplicant.conf」に以下の記述を追記します。
このファイルはデフォルトの状態では存在しないため、ない場合は自分で作成してください。

「/etc/wpa_supplicant.conf」の新規作成/追記
network={
	ssid="XXXXXXXX"
	key_mgmt=WPA-PSK
	psk="XXXXXXXX"
}

ssidには、接続する無線LANのSSIDを記述してください、また、pskには指定したSSIDへの接続に必要なパスワードを記述してください。
デフォルトの設定では、市販のルーターで一般的なWPA-PSKプロトコルが利用されます。

システムの再起動と動作確認

これらの設定が完了したら、システムを再起動させてください。
うまく接続できるのではないかと思います。


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