はじめに

マルチメディア系に弱いFreeBSDのデスクトップ環境ですが、それでも、TVキャップチャカードを上手に選べば、X WINDOWS SYSTEM上でテレビを見ることが可能です。

このページでは、Brooktree bt8x8/Conexant Fusion 878Aチップを搭載したTVキャップチャカードと、TV視聴ソフト「Fxtv」を利用し、FreeBSD上のX環境でテレビを見る方法について説明します。

bktrドライバに対応するTVキャップチャカードの入手

まず最初に、FreeBSDで利用できるTVキャップチャカードは非常に限られます。
FreeBSDで利用できるのは、事実上Brooktree bt8x8/Conexant Fusion 878Aチップを搭載したTV/ビデオキャップチャデバイスデバイスのみです。

これらのチップを搭載したTVキャップチャカードが市場に流通していたのは2003年頃までで、現在では中古で入手できるのがやっとなので、入手はかなり厳しいかもしれません。

なお、Brooktree bt8x8/Conexant Fusion 878Aチップは「bktr」ドライバによって制御されますが、ドライバの標準状態では日本国内で流通していた製品の大部分をサポートしていません。

手前味噌ですが、私の方でbktrドライバをI/O DATA製品のGV-BCTVシリーズ、およびそれ以外のいくつかのキャップチャカードに対応させるパッチを用意しておりますので、そちらをご利用頂ければ幸いです。
また、ドライバの導入方法についても、パッチの紹介ページに記載していますので、説明に従ってドライバを導入してください。

FreeBSD bktr patch for GV-BCTV series

Fxtv導入の前の事前準備

FreeBSD上でテレビを視聴するソフトとしてポピュラーなのが「Fxtv」です。
「Fxtv」を動作させるには、X WINDOW SYSTEMと適当なWindow Managerが必要になります。
これらをまだ導入していない場合は、「GUI環境を構築する (X.org 7.x/xfce 4.x)」を参照にしてX環境を構築してください。

Fxtvの導入

X環境の導入が完了したら、「Fxtv」本体を導入します。
以下の手順でportsから導入してください。

「Fxtv」のビルドおよびインストール
$ cd /usr/ports/multimedia/fxtv
$ make config-recursive
$ make install clean

静止画/動画キャップチャについての付加機能を追加するかの設定が表示されますので、必要に応じて設定を行ってください。


設定ファイルの編集

構築が完了したら、最後に設定ファイルの編集を行います。
設定ファイルは「/usr/local/lib/X11/app-defaults/Fxtv」にあります。
この設定ファイル内の各設定(一部「!」でコメントアウトされています)を次のように編集してください。

「/usr/local/lib/X11/app-defaults/Fxtv」の編集
Fxtv*inputFormat:       ntscm
Fxtv*defaultAudioInput: tuner
Fxtv*defaultChannel:	10
Fxtv*antennaStationList: 1(1) 3(3) 4(4) 6(6) 8(8) 10(10) 11(12)
Fxtv*antennaFreqSet:     jpnbcst

「defaultChannel」は「Fxtv」の起動した時のデフォルトのチャンネル、「antennaStationList」はチャンネル切り替えの際に表示されるチャンネルのリスト(上記の例は「東京」です)、「antennaFreqSet」は各チャンネルの周波数割り当てを日本の地上アナログの周波数割り当てにする設定です。

「Fxtv」の起動

設定が完了したら、あとは「Fxtv」を起動させるだけです。
X WINDOWS SYSTEMが動作している環境で、Terminal上から以下のように入力してください。

「Fxtv」の起動
$ fxtv


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