はじめに

FreeBSDは日本語圏に特化したOSではない為、X.orgをインストールした直後では、日本語入力(かな漢字変換)ができません。
FreeBSDで利用できる日本語入力環境としては、古くから「kinput2-canna」や「kinput2-Wnn」の組み合わせがありましたが、最近では「uim-anthy」や「scim-anthy」の組み合わせが広く使われるようになってきました。

このページでは、FreeBSDで「scim-anthy」の日本語入力環境を構築する方法について説明します。

scim-anthyのインストール

scimおよびanthyは別々のソフトウェアですが、FreeBSDのportsにはこれらのソフトウェアを組み合わせて導入するためのportsが用意されています。
導入には、このportsである「scim-anthy」を利用します。

以下の手順でportsからのインストールを行ってください。
portsの取得および展開方法については、「最新のportsを取得して展開する」を参照してください。

「scim-anthy」のメタポートの導入
$ cd /usr/ports/japanese/scim-anthy
$ make config-recursive
$ make install clean

インストールが完了したら「rehash」を実行して、導入されたportsがパス上で正しく呼び出せるようにしてください。

インストール完了後の設定

インストールが完了したら、実際にscimおよびanthyが正しく動作するように設定を行います。

入力メソッドプラットフォームであるscimは、ユーザがXを利用している間はdaemonとして動作している必要があります。
逆に、ユーザのXのセッション中以外は動作させておく必要はありませんので、scimを起動させる記述を下記のようにユーザのホームディレクトリ上の「.xsession」に追記します。

「$HOME/.xsession」への追記(shellが「/bin/sh」の場合)
export LANG=ja_JP.eucJP
export XMODIFIERS=@im=SCIM
scim -d

「scim -d」はscimをdaemonとして動作させるための設定です。
上記の記述は、xfce等のWindowManagerを起動させる記述(「exec startxfce4」等)の前に追記するようにしてください。

scim/anthyの動作確認

ユーザのXのセッション中にXTerm等を開き、「Crtl」+「Space」を押してください。
小さなダイアログが表示される筈です。

あとは、通常のIMEのように文字入力やかな漢字変換ができればインストールは成功です。


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【これじゃない】 FreeBSD12の場合は、全然違うみたいです。 (2019/02/26 Tue 17:24:48)