はじめに

Windows 2000/Windows XPをはじめとするNT系のWindows OSでは、自動応答ファイルと呼ばれるファイルを作成し、それをインストーラに読み込ませることにより、OSを自動的にインストールさせることが出来ます。

自動応答ファイルについては、WindowsのインストールCDの中に含まれている「setupmgr.exe」というウイザードプログラムを利用して作成できますが、自動応答ファイル自体は単なるテキストファイルのため、テキストエディタ等で直接編集して作成することも可能です。

このページでは、自動応答ファイルの作成方法、および利用方法について説明します。

自動応答ファイル(winnt.sif)の作成

早速ですが、テキストエディタ等で、下記のような内容のテキストファイルを作成し、「winnt.sif」の名前で保存してください。

「winnt.sif」サンプル
;SetupMgrTag
[Data]
    AutoPartition=1
    MsDosInitiated="0"
    UnattendedInstall="Yes"

[Unattended]
    UnattendMode=FullUnattended
    OemSkipEula=Yes
    OemPreinstall=No
    Repartition=Yes

[GuiUnattended]
    AdminPassword=XXXXXXXX
    OEMSkipRegional=1
    TimeZone=235
    OemSkipWelcome=1

[UserData]
    FullName="XXXXXXXX"
    OrgName=XXXXXXXX
    ComputerName=XXXXXXXX
    ProductID="XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX"

[Identification]
    JoinWorkgroup=XXXXXXXX

[Networking]
    InstallDefaultComponents=Yes

それぞれの設定の意味について、以下に説明します。

「UnattendedInstall="Yes"」および「UnattendMode=FullUnattended」は、ユーザの入力を促すことなく、全自動でインストールを行う旨の指定です。

「AutoPartition=1」は、一番初めに認識されたディスクの内容を自動的にフォーマットするオプションです。
問答無用で削除が実行されるため、取り扱いには十分注意してください。

「AdminPassword=」には、administratorのパスワードを指定してください、また「FullName=」および「OrgName=」はコンピュータの利用者に関する情報、「ComputerName=」はコンピュータ名、「JoinWorkgroup=」はこのコンピュータが属するworkgroupになりますので、こちらも適宜設定してください。

最後に、インストールメディアのProductIDを「ProductID=」に設定してください。

フロッピーディスクへのコピー

作成した「winnt.sif」ファイルは、フロッピーディスクのルートディレクトリに保存してください。
WindowsのインストールCDからブートさせると、インストーラが自動的にフロッピーディスクの中の「winnt.sif」を読みに行き、ファイル内に記述された設定に従い、自動的にインストール作業を実施します。


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