はじめに

2017/11に秋葉原を彷徨っていると、イオシス路地裏店でASUS Zenfone 2 Laser(ZD551KL)が14,980円で売られていました。
カスタムROMの中でも人気が高いLineage OSが公式にサポートしている端末なので、試しに購入。

Zenfone 2 Laser(ZD551KL)の主な仕様は以下の通りです。

SOC Qualcomm Snapdragon 615 4+4コア
RAM 2GB
ROM 16GB
OS Android 5.0.2 (Lollipop)
画面 5.5inch IPS液晶
画面解像度 1920 x 1080(FullHD)
重量 170g

画面上側に配置されている自撮用のカメラが目立ちますが、それ以外は癖のない作りで好感触です。
これは意外と良い買い物だったかも。

それでは、早速Lineage OSを導入してみます。

このページに書かれている手順を実施したことで発生する不具合について、一切の保証はいたしかねます。
あくまで、At Your Own Riskでお願いします。

必要な機材・ファイルの入手

Lineage OSの導入に必要なハードウェア、ソフトウェアは以下の通りです。
adbとかわからない人は、他のページで調べてください。

必要な機材

・adbコマンドが導入済みの作業用PC(Windows、Mac、Linux、何でも良い)
・microUSBケーブル(作業用PCとZD551KLとの接続用、データ転送用ケーブル、充電用のケーブルは不可)
・microSDカード(OSなどのイメージの保存用)

必要なファイル

・bootloader unlockツール
https://www.asus.com/jp/Phone/ZenFone_Selfie_ZD551KL/HelpDesk_Download/
ASUSが公式に配布しているツールは、Android 5.0用とAndroid 6.0用があるので、ご利用の環境にあったものをダウンロードして下さい。

・カスタムリカバリー「TWRP(Z00T用)」
https://dl.twrp.me/Z00T/

・Lineage OSアーカイブ
https://download.lineageos.org/Z00T

・opengappsアーカイブ(Google Playが必要な場合にのみダウンロード、ZD551KLの場合はARM 64bit版を用意して下さい。)
http://opengapps.org/

「必要なファイル」は予めダウンロードしておくと後が楽です。
また、Lineage OSとopengappsはZIPアーカイブですが、解凍せずそのままの状態にしておきます。

Lineage OS導入までの流れ

一般的なLineageOS導入の流れは、

(1) bootloaderをunlockする。
(2) カスタムリカバリーを導入する。
(3) カスタムリカバリーを使って、LineageOS(とopengapps)を導入する。

という手順になります。

ZD551KLでも、この流れに沿ってLineage OSを導入します。

ZD551KL本体は、予め「開発者モード」にしておいて下さい。

bootloaderのunlock

ASUSより公式のbootloaderのunlockツールが配布されているので、それを使います。
上記のリンクからapkをダウンロードし、adb installで本体にインストールして下さい。
インストール後、スマホの画面からアプリを起動し、アプリ内の説明にしたがってbootloaderをアンロックします。

カスタムリカバリー「TWRP」のインストール

続いて、カスタムリカバリー「TWRP」をZD551KLのカスタム領域にインストールします。

カスタムリカバリー「TWRP」のイメージファイルを、スマートフォン内のmicroSDカードに転送します。
ついでに、Lineage OSのアーカイブとopengappsのアーカイブもまとめて転送しておきます。

microSDへのファイル一式の転送
$ adb push twrp-X.X.X-X-Z00T.img /storage/XXXX-XXXX/
$ adb push [Lineage OSのアーカイブのファイル名] /storage/XXXX-XXXX/
$ adb push [opengappsのアーカイブのファイル名] /storage/XXXX-XXXX/

上記の「XXXX-XXXX」は端末にセットしたmicroSDによって違う番号になりますので、adb shell等でZD551KL内にログインして予め確認しておいて下さい。

転送が完了したら、以下のようにしてbootloaderのプロンプトに入ります。

bootloaderのプロンプトへの遷移
$ adb reboot bootloader

続いて、カスタムリカバリー「TWRP」をZD551KLのリカバリー領域にインストールします。

bootloaderのプロンプトへの遷移
$ fastboot flash recovery twrp-X.X.X-X-Z00T.img

書き込みが完了したら、リカバリーモードに入って、TWRPを起動させます。

カスタムリカバリーを使って、LineageOS(とopengapps)を導入する

リカバリーモードへの入り方は以下の通りです。

リカバリーモードへの遷移(bootloaderのプロンプト内)
$ fastboot oem reboot-recovery

また、作業用PCがなく、adbやfastbootが使えない場合は、以下の操作をすることによっても、リカバリーモードに入ることが可能です。

(1) スマホ本体の電源ボタンを長押しして本体の電源を切る。
(2) 電源が切れたら、電源ボタンと音量下ボタンを同時に押したままにして、スマホ本体の電源を入れる。

上記手順がうまく行くと、TWRPが起動するので、以下の手順でLineage OSとopengappsをインストールします。

(1) Wipe→Advanced Wipeで、Micro SDcard以外のすべてにチェックを入れてWipeする。
(2) InstallでLineage OSのファイルを選択し、LineageOSをインストールする。
(3) 続けて、Installでopengappsのファイルを選択し、opengappsをインストールする。(Google Playが必要な場合)
(4) Reboot→Systemシステムをリセットする。

スマホが再起動し、LGのASUSのロゴが出た後、○が弧の上を右から左に流れる画面が数分続きます。
5分程待つと、Lineage OSが起動します。


あなたの探し物は見つかりましたか?
まさにこれだ
参考になった
ちょっと違う
これじゃない

何かメッセージがあればお願いします

このメッセージを非公開にする

ご注意

・頂いたメッセージは管理者のチェックの後、公開されます。
・メッセージの公開を希望されない場合には、「このメッセージを非公開にする」にチェックを入れてください。
・管理者が不適切と判断したメッセージは公開しませんので、予めご了承ください。


まだ評価がありません

表示できるメッセージはありません。