ロングセラー商品だった、Zenfone 2 Laser(ZE500KL)ですが、既にアップデートも打ち切られ、セキュリティパッチも提供されなくなってしまいました。
しかしながら、ZE500KLはCPUのMSM8916がARM64の命令セットに対応していてパフォーマンスもそこそこ良く、またバッテリーも簡単に交換できることから、ハードウェア的にはまだまだ使えます。
カスタムROMとして人気のあるLineage OSは、ZE500KL(デバイス名「Z00ED」)を公式にサポートしていないのですが、有志の方が非公式にビルドを提供してくれており、これを導入することでZE500KLでもLineage OSを利用することが可能です。
このページでは、ZE500KLにLineage OSを導入する方法について説明します。
Lineage OSを導入する前に、ASUSから提供されているZE500KLの公式ファームウェアを最新まで上げておいて下さい。
Lineage OSにはQualcommチップセットのファームウェアは含まれず、これらは公式ファームウェアの適用時にのみ更新されるためです。
Lineage OSの導入に必要なハードウェア、ソフトウェアは以下の通りです。
adbとかわからない人は、他のページで調べてください。
・adbコマンドが導入済みの作業用PC(Windows、Mac、Linux、何でも良い)
・microUSBケーブル(作業用PCとZE500KLとの接続用、データ転送用ケーブル、充電用のケーブルは不可)
・microSDカード(OSなどのイメージの保存用)
・bootloader unlockツール
https://www.asus.com/jp/Phone/ZenFone-2-Laser-ZE500KL/HelpDesk_Download/
ここから「0518-1134_SIGNED_UnlockTool_ZE500KL_AndroidM.apk」というファイルをダウンロードします。
・カスタムリカバリー「TWRP(Z00ED用)」
https://sourceforge.net/projects/android-rom-ota/files/TWRP_Recovery/
・Lineage OSアーカイブ(UNOFFICIAL版 Z00ED用)
https://sourceforge.net/projects/android-rom-ota/files/LineageOS/Z00ED/
・opengappsアーカイブ(Google Playが必要な場合にのみダウンロード、ZE500KLの場合はARM 64bit版を用意して下さい。)
http://opengapps.org/
一般的なLineageOS導入の流れは、
(1) bootloaderをunlockする。
(2) カスタムリカバリーを導入する。
(3) カスタムリカバリーを使って、LineageOS(とopengapps)を導入する。
という手順になります。
ZE500KLでも、この流れに沿ってLineage OSを導入します。
ZE500KL本体は、予め「開発者モード」にしておいて下さい。
ASUSより公式のbootloaderのunlockツールが配布されているので、それを使います。
上記のリンクからapkをダウンロードし、adb installで本体にインストールして下さい。
インストール後、スマホの画面からアプリを起動し、アプリ内の説明にしたがってbootloaderをアンロックします。
続いて、カスタムリカバリー「TWRP」をZE500KLのカスタム領域にインストールします。
カスタムリカバリー「TWRP」のイメージファイルを、スマートフォン内のmicroSDカードに転送します。
ついでに、Lineage OSのアーカイブとopengappsのアーカイブもまとめて転送しておきます。
$ adb push twrp-X.X.X-X.img /storage/XXXX-XXXX/ $ adb push [Lineage OSのアーカイブのファイル名] /storage/XXXX-XXXX/ $ adb push [opengappsのアーカイブのファイル名] /storage/XXXX-XXXX/
上記の「XXXX-XXXX」は端末にセットしたmicroSDによって違う番号になりますので、adb shell等でZE500KL内にログインして予め確認しておいて下さい。
転送が完了したら、以下のようにしてbootloaderのプロンプトに入ります。
$ adb reboot bootloader
続いて、カスタムリカバリー「TWRP」をZE00KLのリカバリー領域にインストールします。
$ fastboot flash recovery twrp-X.X.X-X.img書き込みが完了したら、リカバリーモードに入って、TWRPを起動させます。
リカバリーモードへの入り方は以下の通りです。
$ fastboot oem reboot-recovery
また、作業用PCがなく、adbやfastbootが使えない場合は、以下の操作をすることによっても、リカバリーモードに入ることが可能です。
(1) スマホ本体の電源ボタンを長押しして本体の電源を切る。
(2) 電源が切れたら、電源ボタンと音量下ボタンを同時に押したままにして、スマホ本体の電源を入れる。
上記手順がうまく行くと、TWRPが起動するので、以下の手順でLineage OSとopengappsをインストールします。
(1) Wipe→Advanced Wipeで、SDカード以外のすべてにチェックを入れてWipeする。
(2) InstallでLineage OSのファイルを選択し、LineageOSをインストールする。
(3) 続けて、Installでopengappsのファイルを選択し、opengappsをインストールする。(Google Playが必要な場合)
(4) Reboot→Systemシステムをリセットする。
スマホが再起動し、LGのASUSのロゴが出た後、○が弧の上を右から左に流れる画面が数分続きます。
5分程待つと、Lineage OSが起動します。
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