はじめに

久しぶりに秋葉原のジャンクハードではないネタをひとつ。
以前から気になっていたPocket Geigerですが、PCやAndroid端末にUSBで接続できるPocket Geiger Type6が販売を再開したため、購入してみました。
USB接続なので、GPIOがないPCでも測定ができそうなので早速ハックしてみたいと思います。

動作確認

購入したPocket Geiger Type6をFreeBSD 10.3-RELEASEがインストールされたマシンのUSBポートに挿してみると、以下のような表示が出ます。

dmesgからの抜粋
umodem0: <Radiation-Watch.org PocketGeiger Type-6 CDC, class 2/0, rev 2.00/1.00, addr 2> on usbus0
umodem0: data interface 1, has no CM over data, has no break

これを見る限り、Pocket Geiger Type6は、USBシリアルデバイスとして認識されているようです。
また、/dev配下に

デバイスファイル(抜粋)
crw-rw----   1 uucp  dialer    0x6c May 17 18:33 cuaU0
crw-rw----   1 uucp  dialer    0x6d May 16 00:23 cuaU0.init
crw-rw----   1 uucp  dialer    0x6e May 16 00:23 cuaU0.lock

のようなデバイスファイルが追加されていました。
ドライバを新規に書き起こす必要は無さそうです。

Pocket Geiger Type6の公式の情報は以下の通りです。

【ご参考】 専門家向け資料

技術情報の抜粋
開始方法 / HOW TO START
1.PC -> Type6: "S"
2.Type6 -> PC: "S\r\n"
3.Type6 -> PC: ">(Signal),(Noise)\r\n" for every 100msec, where () is CPM

終了方法 / HOW TO STOP
1.PC -> Type6: "E"
2.Type6 -> PC: "E\r\n" end of measurement

とのことなので、まずtipコマンドを使って動作を確認してみます。

tipコマンドによる動作確認
$ tip ucom1
connected

と表示されるので、「S」とタイプすると測定が開始され、

tipコマンドによる動作確認(続き)
>0,0

のような応答が、100msに一度返って来ます。

また「E」とタイプすると、この表示は中断されます。
(tipから抜けるには、一度リターンキーを押した後、「~」「CTRL+D」とタイプすればOK。)

この1つ目のゼロが放射線のカウントで、2つ目がノイズのカウントのようです。
放射線量が少ない場所では、放射線のカウントはほとんどの場合ゼロで、まれに1になる感じです。
この測定スロットをある程度の期間蓄積し、カウントを足し合わせて結果を得るようです。

また、測定中にPocket Geiger Type6本体を持って振ると、

tipコマンドによる動作確認(続き)
>0,3
>1,2
>1,2
>10,19

のように、2つめのノイズカウントがゼロより大きい数値で検出されます。

まとめ

放射線量がマイクロシーベルト単位でテキストで返ってくるのかと思っていましたが、そんなには甘くありませんでした。

とりあえず、今回の動作確認はここまでですが、Pocket Geiger Type6は単純なUSBシリアルデバイスでしたので、当初の想定どおり、FreeBSD(やLinux)でもさほど難しいことをしなくても、測定値を取得できそうです。

→「Pocket Geiger Type6をFreeBSDで使う(測定編)」に続きます。


あなたの探し物は見つかりましたか?
まさにこれだ
参考になった
ちょっと違う
これじゃない

何かメッセージがあればお願いします

このメッセージを非公開にする

ご注意

・頂いたメッセージは管理者のチェックの後、公開されます。
・メッセージの公開を希望されない場合には、「このメッセージを非公開にする」にチェックを入れてください。
・管理者が不適切と判断したメッセージは公開しませんので、予めご了承ください。


まだ評価がありません

表示できるメッセージはありません。