はじめに

先日(2014/10/24)久しぶりに秋葉原を訪れると、アールガーデンでTS-1.0TGL/R5のハードディスクなしが980円で売られていました。
TS-TGL/R5は、玄箱HGと同じく266MHz駆動のPowerPCと128MBのRAMを搭載しており、色々と遊べそうなので早速購入。

このページでは、「きほんのき」である出荷状態に戻す方法を簡単にまとめておきます。

TS-TGL/R5について

色々検索してみましたが、TS-TGL/R5のスペックは以下の通りです。

CPU : Freescale MPC8241(PowerPC)
Memory: 128MB(SDRAM)
FlashROM: 4MB NOR

FlashROM上には玄箱HGと同様にブートローダーとLinux Kernel、EMモード(復旧)用のイメージなどのみがあり、LinuxシステムはHDDに展開されて動作する仕組みっぽいです。

このあたりは、HD-HG250LANや玄箱HGなどと同じで、なんとかなりそうです。

必要なソフトウェアの入手

TS-TGL/R5の復元には、Buffaloから提供されている2つのソフトウェア、
・TS-TGLシリーズ ファームウェア アップデータ
・TeraNavigator for TS-TGLシリーズ
が必要になります、以下のリンクから入手してください。

ドライバーダウンロード TS-TGLシリーズ | BUFFALO バッファロー

厳密にいうと、必要なのは「TS-TGLシリーズ ファームウェア アップデータ」の方で、TS-TGL/R5に割り当てられているIPアドレスがわかれば「TeraNavigator for TS-TGLシリーズ」は不要です。
とは言いつつも、いざというときに「TeraNavigator for TS-TGLシリーズ」があれば、TS-TGL/R5のIPアドレスを調べる手間が減るので、合わせてダウンロードしてください。

TS-TGL/R5へのHDDの組み込み

次に、TS-TGL/R5にHDDを組み込みます。

組み込むHDDの台数ですが、1〜3台では駄目で、必ず4台セットしないとリカバリできないようです。
HDDは容量違いでも大丈夫そうですが、私は自宅にあったWD800JDとWD800AAJS(いずれも80GBで同容量)を2台ずつセットしてリカバリしました。

HDD上のLinuxシステムの再構築

TS-TGL/R5のハードディスクなしの筐体では、新しいHDDをセットした直後は例外なくEMモード(緊急モード)に入っています。
これは、本来HDD上にあるはずのLinuxシステムをロードできないためです。
HDD上のLinuxシステム部分は、前述の「TS-TGLシリーズ ファームウェア アップデータ」を利用することでリカバリできます。

まず、「TS-TGLシリーズ ファームウェア アップデータ」のアーカイブを展開して出来るフォルダ内の「NASUpdater.exe」を実行します。
後の設定の際に必要になるので、このとき表示される「IPアドレス」をメモしておいてください。

手順は以下の通りです。

・「ファームウェア更新」を選択
・「復旧モードからアップデートをおこないます」のダイアログでOK
・「スクリプトの実行に失敗しました : 0x100 スクリプト : md0_format」のダイアログでOK
・「ファームウェアのパーティションにエラーがあります フォーマットをおこなうことで復旧が可能ですが 共有フォルダのデータを含めてすべて消去されます フォーマットをおこないますか?」のダイアログで「はい」を選択。

このプロセスでHDDのファイルシステム上にLinuxシステムが復元されます。
また、HDDを1台外したりしたぐらいではEMモードに落ちないので、おそらく全てのハードディスクに同じようにLinuxシステムをインストールしているんじゃないかと思います。

ともかく、うまくいくと「TeraStationのアップデートは完了しました」のダイアログが出ますので、ここで「OK」を選択。
「アップデートが必要なTeraStationはみつかりません」のダイアログが出ればOKです。

Web管理画面へのログイン

上記手順で復元したTeraStationは、Web管理画面からブラウザで設定できるようになります。
先ほど控えたIPアドレスをブラウザのアドレスバーに「http://192.168.0.132」のように入力してください。
Web管理画面の初期ID/PWは「admin」「password」です。

上記のようにアドレスバーに入力してもID/PWの入力を求めるダイアログが出てこない場合は、TS-TGL/R5のIPアドレスが変わってしまった可能性があります。
この場合は、ネットワーク内でDHCPでIPアドレスを払い出しているルータ等のシステム情報画面からIPアドレスを調べるか、TeraNavigatorからインストールできるBUFFALO NAS Navigator経由で管理画面にログインしてください。

とりあえず、今日はここまで。


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【まさにこれだ】 これで復旧できました! (2021/05/27 Thu 12:04:32)

【ちょっと違う】 ↓のコメに対応 (通りすがりです) 2TまでのHDDがいろいろ手順を踏めばさせて、総容量は4Tですね。 sambaのバージョンが2.3なのでwindows10では1.0を有効化しないと使えません。 1GBps対応ですが、sambaのバージョンが低いのと、 CPUがしょぼいので、10MByte/sec程度しか出せず、データ移行を行う際には苦労します。 HDDを引っこ抜いてVMでLinux経由で抜くことになりますが、 関連各所で記載されている設定が微妙に間違っていて、sjisの一部が変換されず、 コピーできないファイルが出てきたりします。(unixもdosもcp932を指定するのが正しい) OpenTeraや、黒箱化ができれば、Sambaのバージョンをあげたり、FreeNasなどを利用できますが、今やWeb上には足跡しか残っておらず、必要なファイルがそろいません。 そのまま使う場合を除いて、新しく使うには向いてないと思いました。 (2018/11/25 Sun 21:44:18)

【参考になった】 何TBのHDDまて挿せるかの情報があると更に良かったです (2017/07/18 Tue 10:25:48)