総合カタログ等で目にする携帯電話の「最大待受時間」と「最大通話時間」ですが、これらの長さが何で激しく違うのかご存知でしょうか?

通話中は当然通信をしてますし、一生懸命音声をエンコード(圧縮)して送っているので(同様に送られてきた音声データを復号するのも然り)、通話時間のほうが短いのは理解できるとして、じゃあ何で待受時間を長く取れたりするのでしょうか?

実は携帯電話って、一旦サービス圏内の基地局と同期が取れると、0.72秒ごとに一瞬だけ目覚めて自分の周りの電波状況を確認し、また寝るということを繰り返します。 (目を覚ます間隔は携帯電話システムや、メーカさんの実装によって変わります。)
寝ているので、電気を食わない、というわけです。

逆に圏外や、高速で移動するような場合には、常に基地局と同期を取ろうとするため、結構電気を食います。(地下鉄通勤の人の携帯がすぐヘタるのはこのためです。)

ちなみに、初期のFOMAの最大待受時間が異様に短かったのは、周りの電波状況を比較的頻繁にチェックするようなソフトのつくりになっていたからと言われています。

そういう意味では、今のFOMAより昔のFOMA端末のほうが、勤勉だったといえるかもしれませんね。


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