某メーカ系ソフト会社に勤めていた友人が、あまりの激務に精神を病んでしまい、実家に帰ることになってしまいました。

彼もまたソフトウェアの世界に身を置く者の一人なのですが、厳しい日程、頻発する仕様変更等、厳しい環境の中で心が悲鳴を上げてしまったようです。

ソフトウェア開発って結局、自分の考えたロジック(論理)を積み上げ、何でも馬鹿正直に実行してくれるコンピュータにそれを実行させる作業なので、最後は自分との勝負です。 自分が作ったとおりにしか動かない、コンピュータは融通を利かせてくれない。
結局ちゃんと動くまで自分でやらなくちゃいけないんです。

だから、ソフトウェア開発者って思いつめて行き詰まってしまうのだと思います。

※ ちなみに、複数の人間で一つのソフトウェアを開発するときには、また別の悩みが出てきます(「樽一杯の葡萄酒/泥水と、スプーン一杯の泥水/葡萄酒」の法則)、これはまたそのうち。

ちなみに、私も前職で、お手洗いに行ったら個室から嗚咽とすすり泣く声が聞こえたり、突然大声を上げて部屋を飛び出し、廊下で壁にケリを入れて大穴を開けてしまい、会社生活にケリをつけてしまった人など、その重圧に押しつぶされそうな/されてしまった人に何度か出合っています。

そういった意味では、今の自分は仕事でソフトウェアを書いていない分、楽をしているのかもしれません。

一般の方にはそうないかもしれませんが、皆様もベンダーさん対して開発をお願いする際には、無理な日程、無理な仕様変更を強いることのないようにしてくださいね。


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