今から15年ほど前になりますが、「マーフィーの法則」と呼ばれる示唆に富んだ経験則がブームになりました。

「マーフィーの法則」は、

  失敗する余地があれば、失敗する
  (If anything can go wrong, It will.)

という基本法則をベースに、先人たちが遭遇した失敗や問題に対する対処方法と、それらに対する諦観が綴られた一連の経験則です。

何故こんな話を今更、と思われるかもしれませんが、この7月に装いも新たに「21世紀版 マーフィーの法則」として刊行されており、当方も現在行き帰りの電車の中で読みふけっているところです。

  自分が並んでいない列は早く進む
  (The other line move faster.)

のような思わず笑ってしまう法則や、

  チャンスは、最も都合の悪いときにやってくる
  (Opportunity always knocks at the least opportune moment.)

などの含蓄のあるお言葉、

  すべてがあなたに向かってくるのなら、あなたは反対車線にいるのだ
  (If everything is comming your way, you're in the wrong lane.)

のように自分の間違いを気づかせてくれる指摘など、今読んでも陳腐化していない(というより、この年齢になってようやっと判るようになった)内容になっています。

マーフィーの法則はけっして悲観主義ではなく、「最悪の事態は往々にして起こりうるので、それに備えるべし」という教えなのだと思います。(「諦め」は多分に含まれていますが…)

いずれにしても、読めばいい意味で肩の力が抜ける本ですので、興味がある方はどうぞお手に取ってみて下さい。


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