mplayerはUNIX環境で利用できる非常に強力なメディアプレイヤーです。
また、mencoderはmplayerに付属している動画エンコーダで、様々な動画フォーマットに対応しています。
ここでは、このmplayer/mencoderのビルドおよびインストール方法について説明します。
このページでは、mplayerの旧版である「1.0pre7」迄のバージョンの構築方法を説明しています。
「1.0pre8」以降のバージョンの構築方法については、「mplayer/mencoderをインストールする(1.0pre8以降)」をご参照ください。
インストールはportsを利用して行います。
portsの取得および展開方法については、「最新のportsを取得して展開する」を参照してください。
次に、portsのmplayerをビルドしてインストールします。
mplayer/mencoderでは、いくつかのパラメータを指定することにより、mplayer/mencoderをユーザの環境に適した形で構築することが可能です。
$ cd /usr/ports/multimedia/mplayer $ make -DWITH_OPTIMIZED_CFLAGS \ -DWITHOUT_RUNTIME_CPUDETECTION \ -DWITHOUT_3DNOW \ -DWITHOUT_DSP \ install clean
「WITH_OPTIMIZED_CFLAGS」は、ビルド時に実行速度がもっとも速くなるように最適化するパラメータです。
このパラメータが指定されると、ビルド時にコンパイラにパラメータ「-03」が指定されます。
最適化パラメータの意味については、こちらを参考にしてください。
「WITHOUT_RUNTIME_CPUDETECTION」は、mplayer/mencoderが持つCPU自動判別機能を無効にするパラメータです。
mplayer/mencoderはデフォルトでは実行時に動的にCPUの判別を行い、そのCPUが持つ拡張機能(MMX/SSE等)を利用するようになっていますが、このパラメータを指定するとmplayer/mencoderのビルド時にCPUを静的に判別し、ビルドしたマシンに最適な拡張機能を利用するようになります。(実行速度が多少向上するようです。)
「WITHOUT_3DNOW」「WITHOUT_DSP」はAMD製CPUが持つ拡張機能の利用を無効にするパラメータです。
自分の環境ではIntel製CPUを利用しているため、明示的に指定しています。(おそらく指定しなくても平気です。)
なお、ビルドにはかなり時間が掛かります(自分の手元の環境、Pentium III 800MHz/Memory 512MBで大体30分程度)ので、気長に待ってください。
XFree86/X.orgのないコンソール環境でも、mplayer/mencoderを利用することができます。
リッピング/エンコード専用マシンを構築する際に利用するとよいかもしれません。
$ cd /usr/ports/multimedia/mplayer $ make -DWITH_OPTIMIZED_CFLAGS \ -DWITHOUT_RUNTIME_CPUDETECTION \ -DWITHOUT_3DNOW \ -DWITHOUT_DSP \ -DWITHOUT_X11 \ -DWITHOUT_GUI \ -DWITHOUT_SKINS \ -DWITHOUT_FREETYPE \ install clean
「WITHOUT_X11」は、X環境が存在しなくてもmplayer/encoderが動作できるようにするパラメータです。
また、「WITHOUT_GUI」はmplayerのGUIを利用しないようビルドするパラメータで、「WITHOUT_SKINS」「WITHOUT_FREETYPE」は、GUIを持つmplayerが利用するスキンやFREETYPEフォント等の各種機能を利用しないようビルドするパラメータになります。
それぞれのパラメータの意味は「/usr/ports/multimedia/mplayer/MAKEFILE」内に記載されていますので、詳しくはそちらをご確認ください。
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