いささか旬を過ぎた感がありますが、息が長く今でも頻繁に利用されている「●●●● 2.0」という表現。
マーケティング的な要素が多いのだと思いますが、ソフトウェアを開発する者からすると、この表現にはいささか引っかかるものがあります。
通例、ソフトウェアのバージョンは、x.y(.z)と付けることが多く、xをメジャーバージョン、yをマイナーバージョンと呼びます。(それで足りない大規模なソフトの場合、zを補って管理する場合があります。)
メジャーバージョンがあがる時は、ソフトウェアの構造が大きく変わるような改修が入ることが通例で、逆にマイナーバージョンがあがる時は、こまごまとした修正、バグフィックスが成された際になるのが通例です。
なので、「2.0」というバージョンと「1.18」みたいなバージョンでは、機能面の優位性は前者にあるとは思いますが、ソフトウェアの堅牢性の面では、後者に軍配が上がることが多いのです。
皆様も「2.0」というバージョンのソフトをご利用になる際には、ある程度人柱になることを覚悟して頂いたほうがよいのではないかと思います。