ケータイの液晶画面、同じ機種なら色味も明るさもみんな同じですが、実は「みんな同じ」にするために、作り手は人知れぬ苦労をしています。

実は、パーツメーカから購入する部品には、大なり小なりばらつきがあります。(ばらつきがない部品は非常に高価です。)

同じ液晶の部品でも、あるものは明るかったり暗かったり、色味が赤っぽかったり青みがあったり。

こういうハードの個体差を埋めるべく、個々の特性にあわせ、電圧を変えたり、設定を変えたりして調整する作業を、キャリブレーション(calibration)といいます。

キャリブレーションした設定値(調整データという)は、移動機の製造ラインでフラッシュメモリ等に書き込まれ、オールリセットでも消えない移動機の記録領域に保存されます。

大量生産って聞くとチープな感じがしますが、同じものを同じように作るのも、意外と大変なんですよ。


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